TAMA映画祭「苦役列車」(上映前のビデオメッセージあり)

TAMA映画祭「苦役列車」2012年11月24日 ベルグホール

敦子ちゃんが第4回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞を貰った作品となった「苦役列車」を観に、ベルグホールへ行ってきました。ゲストトークの形ではなく、上映前にビデオメッセージが流れるということでそれも楽しみに。当日券も出ていて、あつヲタももちろんいたと思いましたが、やっぱり地元の映画ファンっていう雰囲気の方が多いですね。健全だなぁ。

で、その上映前のメッセージ。
まずは昨日の授賞式の退場場面、振り返って再度手を振る場面がインサートされてからの敦子ちゃんから「こんにちは、前田敦子です。今日は苦役列車を観に来てくださりありがとうございます。」というコメントがあり、インタビューの合間に授賞式の映像があります。
まずは”出演依頼を最初に聞いた時の気持ち”は?
「びっくりした。移動する車の中で聞いたが、元々山下監督の作品が大好きだと口にしていて、本当ですか!と聞き返した。絶対出たいと言った。」

・・・とこのコメントの後のクローズアップの絵が無駄にエフェクト掛けてて、時間ないだろうに編集ヲタの仕業だな(苦笑)

次に”出演した印象は?”
「初めて観た作品が”天然コケッコー”で、作品の世界観に惚れて、その世界に入ってみたかった。撮影に入ってからはその世界観について行こうと思った。」

最後に”どんな役柄を演じてみたいか?”
「特にこれがいいというものはなくて、求められたものを全力でやっていきたい。」

というものでした。
その後、衣装色被りのキティ(爆)←しつこい?とのショットから、スピーチまでを流してくれました。もう一回聞いたら漏れているところ、聞き間違いをしているところがあったので、時事通信の映像が来る前に(笑)再度掲載

「とても素敵な賞をいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました。この映画祭は、市民の方々のボランティアで行われていると聞きました。約20年間続いているという、愛のある映画祭でこんな素敵な賞をいただけて嬉しいです。苦役列車の山下監督、スタッフの方々、そして苦役列車を愛してくださったみなさんに感謝しています。本当にありがとうございました。」

映画祭のスタッフさん、これ、短時間の割には良く編集されていますし、ぜひ公式HPに載せましょうね(笑)事務所に頑張って交渉してくださ〜い!

さて、本編の映画。
もうこれは7回目なので、今、あらためて筋についてどうのということはいいませんが、今回は場面が少ないけど貫多のマドンナである康子を中心に観ていました。
思うんですけどね、やっぱり「苦役列車」の康子は、あの時の敦子ちゃんが演じるべき役だったんだろうなぁ…って思いました。まさに「女優としての新たな一歩」に相応しい。この映画を評価してくれた映画祭にも感謝ですね。一期一会の素晴らしさ。スクリーンで観られて良かったです。

そして森山さんの貫多のキャラクターが、本当に快演以外言葉が思いつかないくらいの演技。特に今日は居酒屋で正二の彼女に絡む場面が迫真すぎて、演技以上に楽しんでるんじゃないかと思えましたね。苦役列車という作品そのものもですけど、森山さん賞に値すると思うよなぁ。

動物ごっこのシーンは、未だにこの場面の意味が「?」が飛んでいるんだけど、前段で話しているところの深刻さ(というか、ミツくんが切れまくってしまって、振り上げた拳を下ろすタイミングが無くなっている。)があって、ここでばかばかしいことに巻き込んで、力業で「くだらねぇ、やめやめ!」って持っていくための、落としどころシーンだったのかな、って今日は思いましたね。

サニー〜永遠の仲間たち〜も1986年、苦役列車も1986年が舞台で、奇しくも友達との関係性を描いているところも共通で、シチュエーションは違うけど、その頃の18歳くらいの若者のきらめきがあって、眩しいですね。青春なんですよね〜。

早くBlu-rayでメイキングも含めてじっくり見たいです。

監督:山下敦弘
配給:東映 公式HP