第4回TAMA映画賞 授賞式

第4回TAMA映画賞 授賞式 2012年11月23日(金)パルテノン多摩大ホール

地方の映画祭としては第22回を重ねるTAMA映画祭。今年は賞を設立してから4回目に当たるとのことで、その賞の中、最優秀新進女優賞として敦子ちゃんが受賞することになりました。作品は苦役列車の評価です。

今年は公式ページにありますように、役所広司さん、樹木希林さん、宮崎あおいさん、神木隆之介くん、満島真之介くん、橋本愛ちゃん、そして前田敦子ちゃんが役者陣として受賞されていました。卒業後、動く敦子ちゃんを直接見られる機会が少なくなったのと、見逃した映画も含めて3本の映画の通し券という体裁になっていた入場チケットに惹かれ参加しました。チケットを取ってくれたフォロワーさん、ありがとう!

朝9時に開館というアナウンスが事前にあったけど、万が一、11.25自決の日の時のように行ったらいきなり整理券配っていたっていうのじゃ洒落にならないと思って、朝8時には到着するように向かいました。雨の中、だんだんと寒くなっていきます。それにしても人工的な街ですね〜多摩ニュータウン。どこかのアウトレットショッピングモールにでも迷い込んだかと思いました。

朝8時の段階で私の前にはすでに20人近く並んでいる!後ろも並んでる・・・雨ですよ、雨。先頭の人たちは相〜〜〜当〜〜〜〜早く並んでいたみたいですね。バスユーザーは辛いです。集まっている人たちの中には「早く開けたらいいのに」とか言っている人もいましたけど、ここ公共施設だから(苦笑)前日までにちゃんと開館時間アナウンスしているし。勝手に開館前に並んでいて文句言うのはちょっと違うよね・・・?と思ったりもしました。

それでもちょこっとだけ早めに開館してくれてからは、ロビーの中に入って待機。結局大ホールに入場するのは開演前30分ということでしたので、1時間半くらいずっと待っていました。これ友達が居なかったら結構厳しいなぁと思いました。私は今回、いつもお会いするあつヲタフォロワーさんや、初めてお会いするあつヲタフォロワーさんとお話できてその時間が楽しい時間になりました。

入場すると「走らないで〜〜」という声を聞き流し(苦笑)ダ〜〜〜〜って走り込み始めたので、ついつい焦ってしまいましたが、列的にいえば前から6列目のセンターブロックどセンターに4人連番で座ることができました。映画観る事を考えると、最前列に近いところではあおり気味になり、首が疲れるし、壇上に立った人との目線が合う高さを考えると適していないと判断。私としてはかなり満足な席で観られました。(フォロワーさん達はもう少し前に行きたかったのかもしれないなぁ、ごめんちゃい)パルテノン多摩って宝塚も公演したことがある劇場だったんだよなぁ。なかなかいいホールです。

わが母の記」の後、約1時間の休憩があり、「桐島、部活やめるってよ」が。映画の感想は別に書くとして、この2本を観られただけでも2,000円は安いと思いました。さて、桐島が終わってからの授賞式始まります。

良くも悪くもこの映画祭は手作り感満載で、司会の方を含めて登壇しているスタッフ(賞を渡す実行委員長さんはじめ)さんとの微妙な手作り感(という名の段取りの悪さw)も含めて味わうって感じが面白かったです。リハーサルもギリギリだったのかなぁ。

監督賞→新進男優賞→新進女優賞→特別賞→最優秀女優賞→最優秀男優賞→最優秀作品賞の順番で表彰されました。SRが登場した順番がちょっと怪しい・・・
新進男優賞と新進女優賞は受賞者が全員登場したんですが、やっぱり今旬の人だけにオーラがハンパなかったです。

満島くんは、先日の11.25自決の日のトークショーの時にも目力があるなと思ったけど、この日の衣装も黒をベースにしててハードなブーツも履いての登場で、迫力ありましたね。こういう硬派な俳優さんって最近は珍しいから、すごくこれから活躍しそうな気がします。敦子ちゃんと共演しているって事もすっごく私の中ではポイント高くなっています(笑)

神木くんは眼鏡もかけていなし「桐島の前田」くんじゃありませんが(笑)不思議な腰の低さがあってちょっとユーモラスでした。そうだなぁ、おばあちゃんっ子ってイメージ(?)彼は子役時代の番組を良く見ていたので、最近のSPEC以降の大人びた感じは成長を感じざるを得ないですね。

橋本愛ちゃんは・・・もうね、この子16歳だなぁと思う部分と、それを超越しているすごい潜在能力を感じるような雰囲気でした。「桐島」の最後でカメラをにらみつけながらゾンビに首を噛まれて絶命していますが(笑)あの時の壮絶な美しさに圧倒でした。身長も高く顔も小さくて八頭身あるよね、って隣にいたフォロワーさんと話していたくらい、スタイルが良くて、でも衣装はそこまでスタイルを強調しない、大人っぽくないチョイスをしていて良かったですね。挨拶の時に「私、この仕事全然好きじゃなくて、辛い時期があって、この現場の皆さんに会って気持ちが変わった。家族以外に伝えることの意義を見いだせた」っていうような要約するとそういう言葉を口にした時、すっごくびっくりしました。こういう場で当たり障り無く”いい言葉””前向きな言葉”を口にしないことに驚いたのと同時に、これ敦子ちゃんもそうだけど”ナチュラル・ボーン系”だなって思いました。どっちが好きかって?もちろんナチュラル・ボーン系の人の演技の方が好きなんですよ、私は。人に媚びるのを見るのは普段の会社の中だけで十分なんで(苦笑)予想できないような人の方が非日常で居るときには安心しますね。
言葉に詰まっていたので客席(たぶん、関係者席)から「ちゃんとしゃべれよ〜!」みたいな声がかかっていたけど「ちゃんと喋ります」とかにこっとしながら話していたのも印象的。サプライズにも動揺しない大したタマですね。なぜか新進女優賞の時には地元のアイドル?キティちゃんがプレゼンターになっていましたが、愛ちゃん、ちょっと困っていた(苦笑)

最優秀男優賞の役所さんは、とにかく男らしくてカッコ良くて渋い・・・。男の色気とか文字では見るけど、生の色気を見られて本当にうっとりでしたよ。カッコ良かった。ああいう60歳だと、宮崎あおいちゃんと余裕でラブシーンできそうだなぁってちょっと違うモードで妄想しておりました。(わが母の記で)

さて、敦子ちゃん。もうWEBで報道されているので写真やコメントはそちらを見た方が早いかと思いますが、6列目で見た私の敦子ちゃんを少し書きますね。
敦子ちゃんは今回「単なるミューズではなく、生活の実感や煩悶、不安を抱え、バブル期を前にした時代の空気感を身にまとった演技に、今後息の長い女優としての活躍する大きな可能性を感じさせた。」という選評がありますように苦役列車の康子の演技で表彰を受けました。
赤いノースリーブのドレスに、トーンを落としたハイヒール(っていうよりピンヒールか)、緩いウェーブに明るい髪のトーンで、ピアスが大ぶりのものだったから出てきた時に”可愛い”っていうのと同時に「お、SATCのキャリーとサマンサを足して2で割った見たいな”ニューヨーカー”って印象でした。苦役列車の康子のイメージはないと思いつつも、こういう晴れの場でちゃんとドレスアップしてくるというのは、私はすごく良い印象を持ちましたね。これは俳優さんや俳優さん以外の関係者の方も含めてだけど、ハレとケ、日常と非日常って衣装から区別を付けることは大切だと思います。1カ所だけでも、ね。
プレゼンターの市長さんが渡す時にめっちゃ嬉しそうな顔していたのを見て、「きっと家に帰ったら、AKB48だったあっちゃんに渡したんだぞ!」って子供に自慢するんだろうな(笑)って想像できました。
それとキティ!!キティちゃんも・・・あんた、中に入っているのは絶対男子だろ?って思うくらいはしゃいでたぞ(爆)敦子ちゃんの衣装は受賞者の中では誰とも色がかぶらず(ほとんど黒系だったので)赤がとっても目立っていたのですが、集合写真を撮るために並んだ際に「まさかのキティと色被り!!!!!」大爆笑しちゃいましたよ。まさかの〜〜〜?って(爆)敦子ちゃんもキティちゃんからプレゼントしてもらってくしゃ敦がでてて楽しそうでした。
敦子ちゃんのコメントは、ファン贔屓を差し引いても立派でした。早稲田速記できたらいいのに〜〜と歯ぎしりしながら(._.)φしたミミズ文字を見て泣きながら起こすと

「今回とても素敵な賞をいただけて本当に嬉しいです。この映画祭は、市民の方々のボランティアで行われていると聞きました。20年続いている愛のある映画祭で素敵な賞をいただけて本当に嬉しいです。苦役列車の山下監督、スタッフ、そして応援してくれた方々に感謝しています。本当にありがとうございました。」
おそらくTIFFでアンバサダー(広報大使)をしたからこそ、映画祭の運営、成り立ちまでに目が行くようになったんだなぁって思いました。だからすごくいい経験で一つ成長しているなって感じました。監督やスタッフさんへの感謝の気持ちを折り込みながらの立派な挨拶でした。
インタビューの時には「山下ワールドが広がって、世界観に興奮しつつ、自分を高めながら参加した。映画を観ているという気分になった。」と山下監督との出会いを評しつつチャレンジしてみたい役は?というところでは「求めてもらえるならいろんな役にチャレンジしていきたいと思います。見ている人に、いろんな印象に残る役をやりたいです。」ってなことを話していました。コメントをするときにも饒舌ではないけど、伝えたいことはちゃんと伝えたいという姿勢が見えました。
でも「次のご予定は?」の所で「ご予定?↑」とマイクボリュームを上げたか?って思うくらい「へ?」って驚いていたのが笑えた。来年公開の作品もあります!って話していました。クロユリ団地の話ですよね♪インタビュアーさんもみんなに「次回作は?」とか聞けばいいのになぁと思いましたよ(苦笑)
受け身でいることは可能性を広がるので、いい作品、いい監督、いいキャストと出会って、いろんな前田敦子を魅せて欲しいです。あ、でも無駄に裸を出して映画作るようなのは嫌だし、それを売るようなのはもっと嫌ですけどね。

自分の挨拶が終わった後、座席で座っている時に橋本愛ちゃんと談笑することはなかった(ように見えました)けど、神木くんと橋本さんが作品賞で再度マイクの前に立っている時に、満島くんとお話していたみたいですね。あ、写真撮影の時にも談笑していました。
集合写真の際には役所さんとお隣同士だったからご挨拶していて(TIFFでグリーンカーペットがアンバサダーと終の信託と続いていたし!)微笑ましく、役所さんとのラブシーンは・・・アリだなと妄想していたかつをです。
はける時にも、再度ちらっと振り返って手を振ってくれて、ご馳走様でした〜。うぅん、可愛かったなぁ。

残念だったのが・・・応援する気持ちはわかるんですが、記念撮影の時に、前に座ってる方が何度か高くうちわを振られて、私の席は段上がりで客席があったから、ちょうど写真撮られている方々が見えなくなったのには正直イラっと来たんですが・・・応援するのはいいけど前に座っているなら後ろの人の事も考えないと。ファンの姿勢ってその応援されている方の評価にも繋がってしまうような・・・。自分も気をつけたいと思いました。

ともあれ、いい映画祭でした。敦子ちゃんの次の一歩がいい一歩になりますように。

追伸:サイタマノラッパーさんたちが、受賞作を折り込んでラップしてたのがすごく面白くて、敦子ちゃんもノリノリだったのが笑えた。苦役ナイトアゲイン〜〜〜!

TAMA映画祭公式HP