2012 LIVE FOR LIFE「音楽彩」〜本田美奈子.メモリアル〜

2012年11月03日 日本橋三井ホール

急性骨髄性白血病で若くして亡くなった本田美奈子.さんの生前からの願い「LIVE FOR LIFE」生きるために生きる、を形にしていったこの活動。チケットには「より優しく より素晴らしく 人は生きる為に生まれた”豊かな心の音楽彩”とあります。

そもそもきっかけはたかみな(高橋みなみ)がソロで音楽の仕事に出るということ。初めてじゃないの?ってところでした。ただ出演者が(敬称略)坂本冬美川崎麻世松本伊代松崎しげる知念里奈早見優、JKim、meg、ジェニファー、可知真理子、佐藤英里。佐藤さんはよく存じ上げませんが・・・このメンバーに高橋みなみって一体どういう曲を歌うのか、謎でした。

同じCOREDOでも日本橋の方に行ってしまったのはご愛敬で、日本橋室町三井ホールが会場。当日は結構カメラが入っていました。亡くなってすでに7年になるのですが、このメディアの数は、正直AKB48効果があったのではないかと・・・その意味で、たかみなの出演は活動をPRする意味でも意義があったと思います。

17時30分ちょい過ぎに最初に服部克久さんと音楽畑ストリングスにバンドの方々からスタート!「自由の大地」(新世界紀行のテーマソング)「ル・ローヌ」というオリジナルの曲を演奏。「自由の大地」のスケール感で早くも高揚感がありましたね。私クラシックに詳しくないけど、弦楽器の音が大好きです。

司会は本田さんと親交の深かった早見優さん。服部さんの演奏の後に本田さんが原作を書きパステル画家の辻さんとの絵本「ありがとう」の朗読。その後歌がスタート!

MEG「Over the Rainbow」(オズの魔法使いより)
可知真理子「If we hold on together」
ジェニファー「Wind Beneath My Wings」(Forever Friendsの主題歌)
JKim「The prayer」
川崎麻世「Stars」(レ・ミゼラブルより)
ジェニファー「On my own」(レ・ミゼラブルより)
知念里奈「命をあげよう」(ミス・サイゴンより)
松本伊代センチメンタル・ジャーニー
早見優夏色のナンシー
坂本冬美また君に恋してる」「人時」
松崎しげる愛のメモリー
伊代ちゃんと優ちゃんのコーナーは「持ち歌コーナー」ってことで、全く前後のミュージカル色の強いものと毛色が違ったのだけど、いや、皆さん歌が素晴らしくて・・・。元アイドルの二人が出ている「持ち歌コーナー」に出てこないし、次々とミュージカルメドレーが展開されていって見ているうちに私「1部にたかみなが出るとしたら、この展開のどこに出るの?だ、大丈夫???」っていうひやっとした汗が出てきてました。

「If we hold on together」から「命をあげよう」まで、聴いているうちに私の涙腺が壊れたんじゃないかって思うくらい涙が止まらない・・・どんだけ私、弱っているんだって自分で突っ込むくらいの号泣モードに入ってしまいました。レミゼサイゴンも何度も見て、場面場面が浮かぶし、歌詞に宿る「命」っていうんでしょうかね、力強さと温かさが胸に飛び込んできました。生歌をがっつり歌っているのを観ていると、普段リップシンク問題で是か非かを問うているのが空しくなりました。

息抜きとなった「持ち歌コーナー」の(笑)伊代ちゃんと、優ちゃんの時に本田さんの応援隊(おそらく親衛隊でしょうね)の方々がちゃんと「センチメンタルジャーニー♫」の時の手振り、優ちゃんの「恋かな〜YES!」の時のかけ声と手振りをやっていて、二人は応援隊に「盛り上げてくれてありがと〜〜」って言っていたけど、アイドルで昔はライバル同士でありながらファンが蹴落とし合ってない姿って、すごくいいなって思ってしまった。48Gの普段からアンチが陥れ合っている姿を見ているから、心が浄化される一瞬でした。オトナになってもアイドルができるってすごいことだよね。(あ、私も一緒に「YES!」って拳振り上げているのを観て、AKB48パワーってすごいって自分に驚きました(苦笑)

残念ながら二部は観られず。たかみなは確かにAKB48の中では歌が上手いカテゴリーに入っているかもしれないけど、これだけ超アウェイの中でどういう風にステージするのか・・・見たかったのですが、結果的に見られずそれは残念でしたね。「1986年のマリリン」を歌ったとか。見た方のTweetでは立ち上がってサイリウムを振っていた人がいたそうですね。正直そんなことをしたら周りからドン引きされるどころか、ステージにいるたかみなはいたたまれなくなると思いますよ。そういう雰囲気の場でしたから。

AKB48のメンバーが出るということで、注目度が上がることは間違いないけど、AKB48の中のルールは内部ルールだということを認識しないと、ファンを含めて外の世界で活動する時に厄介もの扱いされてしまうから、本当にヲタは注意した方がいいです。それはメンバーに全くいい影響は与えないです。

一部の最後の方で坂本冬美さん、松崎しげるさんが出てきて熱唱しましたが、この方々の歌を生で聴けた事、本当に収穫でした。そしてジェニファーさんのRENT観たくなった!すごくソウルフル!

来年は最初から最後まで通して観られるように予定を突っ込まないようにします(笑)