前田敦子2ndシングル「君は僕だ」発売記念スペシャルライブ

2012年9月22日夜の部 神戸国際会館こくさいホール

下世話な話、自分史上最高枚数を購入した「君は僕だ」の初回盤で、4回あるライブのうちの神戸夜公演しか当たらなかったという涙目ものの結果でしたが、いかないという選択肢はないので、金曜日から前乗りして神戸にやってきました。

金曜日の午前中は伊勢神宮で敦子ちゃんの活躍とライブの成功を祈念し、洗濯してしまった私の御守りを納めて、夜は新大阪で友達と飲み会。楽しかった!

で当日。午前中は宝塚歌劇宙組銀河英雄伝説」を観て、遅い昼ご飯を食べて三宮へ。朝会場を確認していましたので、迷わずいけました。こんな街中にいわゆる市民会館クラスの箱があるなんて便利でいいですね。ホームページで調べると固定席は2022席あるようで、1階、中1階、2階、3階とあり、フォロワーさんのTweetから察するに女性・児童エリアは3階にしつらえていた模様です。

午後5時過ぎに会場に到着し、チケットを引き換えてみたら18列4番。最初は座席表がわからなかったので、微妙にオペグラなしでは見えないし下手で見切れるかなと思ったのですが、この会場は列毎に段で傾斜がついていて、若干席をずらして配置していたので、相当な大男が前に立ちはだかるか、首を歌にあわせて振る人がいない限り、かなり見易い席配置になっていました。(最初、間違えて一列後ろに座っていて嬉しいミステイクでした。)

入場するまで長い列を作っていましたが、動いていたのでそれほど気にならず・・・でも松葉杖の女の子を最初普通に並ばせようとしていたのにはびっくりした。係員もちゃんと並ばせることを指示されていたとはいえ、一般的な感覚で歩くのは大変だろうなって考えて指示変更を本部に相談すればいいのにね。(結果的には配慮されてましたけど、対応が遅いねんって)

入場するときに、係員から渡された封筒にはサイリュームが入っていて、最終公演だけのしつらえらしく、Flowerの時に折り曲げて使用して下さい!!という注意書きが。「前田敦子本人には内緒です!皆さんの力で一斉にこの会場をステキながら光で照らして下さい!!」とあったので、大切にとっといて、まさかダブルアンコールの時に使うとは思わず、アンコールで折ってしまった素人です(笑)しかしね、隣の学生らしき男の子がサイリュームの使い方が分かんなくて「どうやったらいいんですか」って聞いてきたのには驚いた。本当にいるんだなぁってことにね。

前置きが長くなりましたが、今日のセットリストです。4回で少しずつセットリストが違うということです。メモは取りましたがあまりに字が殴り書きで(笑)間違いはご指摘下さい。

Overture がわりのPV
1 君は僕だ(ワンコーラスのみだったような)
2 La Brea Ave
3 Sunday Drive
(衣装チェンジ…スクリーンでバンド紹介)
(終わると、スクリーンの上手、センター上部のモニター、スクリーン下手を白い衣装の敦子ちゃんが歩き、クロスし、しゃがみ込んだり、しかし真ん中を歩き出して…トップス部分ばっかしピンク地に黒の柄が入りスカート部分は黒という衣装の敦子ちゃん登場)
4 愛しすぎると(ギター伴奏のアコースティックver)
MC
5 Good-bye days ( YUI )
MC
6 遠回り
7 夜明けまで
8 頬杖とカフェマキアート
………本編終了…………
衣装チェンジ→白いライブTシャツに黄色いフェイスタオル、黒のロングスカート
9 この胸のメロディー
MC
10 君は僕だ
………アンコール終了………
衣装チェンジ→赤と茶色ベースのチェックのカントリー風の?ワンピース
11 右肩(セカンドヴァイオリン、ビオラ、チェロも加えてのスペシャルver)
12 Flower
終了時間19時45分頃
※洋服には相当疎いので、他のTwitter、ブログで補完して逆に教えて下さい。

全体的な感想として、いろんな一連のことがあってライブ自体できるのか、舞台に立ってパフォーマンスできるのかって思っていたから、よく4回穴をあけずに公演したね、お疲れ様ありがとうって心から感謝でした。最も劇場盤のおまけのDVDがあるから立たない選択肢はないと思いますけどね。でも、心が本調子だったかな?と心配になる顔も少しだけ見えました。まぁ、一般人には想像できない、想っていても直接は何もできないからな。

さて、全体の構成的な感想。
映像がものすごく凝ってました。曲の時に流れる背景の映像もそうですけど、登場前のPVの凝り方が。Twitterでは「少女革命ウテナの最終回みたいだ」(@mitsuki114さんより)とありました。私、ウテナを知らないのでこのイメージがつかめなかった。
私の印象では、着ている服が麻っぽくて、労働に縛られるアテネの庶民のようなイメージがありました。彼女の目の前に鉄条網が見えたとき、Atsuko Maeda →Dream→Challenge(changeだったかも?)とスクリーンに映し出されるんですよ。敦子ちゃんの憂いを帯びた顔のアップと共に。

服を脱ぎ捨てて、鉄条網を飛び越え、足を踏み出すと、歩いているブロックは発光するんだけど、目の前にあった壊れたまま止まっていた扉の時空が巻き戻されて強固な扉となって立ちはだかる。そこにある黒い手の形をしたノブに握手する形で扉を開くと、目の前のスクリーンにシルエットとなって敦子ちゃんが、白い衣装の敦子ちゃんが立っているというテイでの登場でした。

これを勝手に妄想してしまう私は、その服(ユニフォーム)を着ているときには何をしても大丈夫な守られてた空間だった。扉も破壊された瞬間で止まっていた。でももともと扉があったのに見えなかっただけで、一度その服を脱ぎ捨てると、守られていた空間から外にでる取引(手の形のノブ→契約、握手)のような扉がある。そこを自分で開けて飛び出してきたのが、ここにいる前田敦子なんだ…なんていうストーリーを描いてました(笑)
そのPVの敦子ちゃんがめっちゃ綺麗で凛々しくて良かったです。間違いなくDVDには入ると思いますが。

ライブそのものの率直な感想として、敦子ちゃん相当ボイストレーニングしたなということは確実に言えるライブでした。かなりうまくなってたし声も出てた。アイドルソングを歌うあっちゃんではなくて、歌を歌う前田敦子でした。去年の西武ドーム位から大きなコンサートやイベントで、ポリシー持って?生歌を披露し、浮き出る頸動脈にゾクゾクとし、声がひっくり返らないかドキドキドキシンクロときめいちゃっていましたが、今日はどの歌も多少の声のうわずりはあるものの、しっかりファルセットまで調整してきていて正直「やるじゃねぇか、敦子」って驚きました。あぁ、卒業した後で本人も相当気合い入れてきたんだなって。そこはちゃんと押さえていたので、私は安心しました。そして敦子ちゃんの声質!なんていうか愛の才能レベルで大好きです。→毎回ですが、自分でも何者?と思っているのでツッコミは不要ですw
ただ、マイク調整のせいか昼の部で熱唱したのか、声のざらつきが前半は若干目立ちました。でも、敦子ちゃんの特長ある声のせいかもしれないです。

それと後半に本人がFlowerのときに(バンドで)やりたいといってよかった、そうでなかったら一人ぼっちでここにいるところだったと話していたように、バンドのメンバーがいて今回ほど良かったと思ったことはないです。彼女のアーティスト性、気質がいい具合に触発されて、歌を素直に歌えるように背中を押してくれてたと思いました。最初のイベントの時も思いましたが、敦子ちゃんイヤモニが苦手?しょっちゅう片方外れてたw

アンコールまで入れると一曲他の回より多いんじゃないかと思います。選曲が私の好きな曲がてんこ盛りで、中でも敦子ちゃんの曲ではないYUIのGood-bye Daysこれ、聴けたのが泣けた。敦子ちゃんの声と絶対合うと思っていたから、ドンピシャでした。YUIの曲は好きだと話していただけに相当歌い込んでいる感じがしましたね。歌詞がさ、さようなら日々たちよだよ(訳すとw)熱唱してたなぁ。って言うか、極端な話、一番感情が入っていたんじゃね?ってくらい、好きな人がいる前で「True Love 」とか歌ってしまうくらいのエモーションと同質のものを感じましたね。

そしてSunday Driveも。この曲の無邪気な可愛さが好きで、ちょうど私は下手でオペグラ越しに横顔ばかり見ていて「助手席の君をずっと見てたいんだ」状態だったから、あの曲の時は私と敦子ちゃんでSaturday Drive Date してたことは間違いないです(笑)。仮免許で毎回がジェットコースター、地上のフジヤマでもいいです。ウキウキした曲で運転できたらいいのに。そこはかとなくドライブデートしたくなる一曲ですね。

アコギまたはピアノの弾き語りと回によって趣向を変えていた一曲が、夜の部は「愛しすぎると」。この歌詞が深くて…ギターでしっとり聴くと心が震えますね。敦子ちゃんを愛しすぎちゃってる自分には痛い曲です→聞き流してくださいw。
ただ、本当に残念なのはこのようなアコースティックでしっかり聴かせるバラードなのに、客席の一部で前打ちの盆踊りみたいに手拍手を打っていたこと。私、他のアーティストのコンサートとか行って、バラードで手拍子打つの見たことないんだけど…。彼女はAKB48だったから手拍子がないと寂しがるとか、mixできないしとか思っての配慮なのかな。だったとしたら勘違いで、あれずれると音が取りにくくて正直邪魔に感じていたんじゃないかと私は思ったもの。それはGood-bye〜の時もそうだったし、夜明けまで、も。
Good-bye〜の曲の後に「バラードが好きで、歌うのも聴くのも。これからもそういう歌をたくさん歌っていきたい」って話していただけに、手拍子はなく聴きたかったし、歌わせてあげたかった。敦子ちゃん、若干歌いずらそうに見えた場面があったように思ったんだけどなー。

なぜこれだけ?と思ったのが「夜明けまで」の時の歌詞のテロップ。普通にモニターの下に映す方法ではなく、センター、サブセンターを使って、上下左右と歌詞を流していく。この曲って、何度も恋に破れてきたけど、やっと肌の温もりで安心を感じられる人に出会えた幸せな歌で、これが夢なら醒めないでっていう歌詞ですよね。
おーーーーーーーーい、演出ーーーーーーーーーww
このタイミングでどういう趣向?って悶々とツッコミ入れながら、枕元で「あなたの長い指と指絡めてるのが…好き」って敦子ちゃんに言われてる図を妄想してました。→安定の変態ぶりに乾杯

後ですね、アンコールの「君は僕だ」の「笑顔のまま変わらない君が好きだ♪」の好きだのところで右目をウィンクしてて、オペグラ越しに私に投げてきてくれたので、敦子ちゃんと繋がってるなって、間違いないです(爆)→フォロワーさん減りそう

アンコールの弦楽四重奏コラボの右肩。これも手拍子なしで、弦楽器の繊細な音を楽しみたかった。すごくいい曲だし、敦子ちゃんの歌っていた表情と歌詞とのシンクロが切なくて。「懐かしく切なかった…ああ あの夏よ…」このフレーズを改めてあの場で聴いて、彼女はもうAKB48と自分の前に自分で白線を引いたんだなって感じた一曲でした。

時間が東京より短かったのは?MCが短かったからではないかと思うんだけど、歌を歌うってことで音程を合わせるのと同じくらい大切なのはステージングではないかと私思うのですよ。今回の敦子ちゃんを見ているとあの洗礼後のライブで、自分を露出することに非常に予防線を張っている印象を感じました。エクスキューズすると「ファンにどう見られているのか過敏になっている」感じ、かな。もっと自由に、もっと私を見て!と堂々と地引き網してもいいのに、煽ってもいいのに、という歯がゆさがあって、彼女はどうしたら解放されるんだろうと思った自分がいました。本人はどう感じているのかな。

そして、タオルの説明がグダグダで話を振ったことを後悔してましたが(笑)、多分それはデザインした時点で子供みたいに興味がなくなっているんでしょうね(笑)私はその素直さを心から愛してます。ただ、やらなくてはならないという気持ちがスピードを増しているのに、同時に、この時彼女は一人の歌手という役の「前田敦子」の在り方が掴めきれていたのかな、迷いがあったんじゃないかと感じました。途中で真顔に戻っていた場面がちら見できたのは、時折内向的な素の前田敦子が出入りする…そんな瞬間だったんじゃないかと思いました。彼女は前田敦子を表現することが一番苦手なんじゃないか、漠然とそう思いました。
来年もライブをすると堅く約束していたから、その部分は自分のDVDを見て是非何か感じて欲しいなと思いますけどね。

誰にも負けません(私には何にも負けません、に聞こえた。)と言うのは、具体的な何に対しての言葉なのか、誰であるかを私(つまりファン)に伝えなくてもいいけれど、人というのは必要なステップを越えて歩くことほど、足元が脆く、そして厳しいことはないと思います。一足飛びに整理ができるものではない。一度経験してしまった事は、なかった昨日へとは戻せない。だから必要なことはやったほうがいいと思うんだよな。

彼女の歌が、声がたまらなく好きで、僕の太陽なので、いつか彼女が自分の内なる戦いからOPVのように鉄条網を越えて、確実に一歩ずつ進んで欲しいし、それが出来る人なのだからと思いました。
てらいなく無邪気な笑顔で

一階から三階までいただきあつこーーーーーーー

ってくらい吹っ切れちゃっていいんじゃないの?私、そんな無邪気な敦子ちゃんの笑顔を見ていたいんだ(*^。^*)

でも最後の最後にFlowerの曲に合わせてみんなの白いサイリュームで会場が白い海になった時、一瞬うっと来る表情を見せて、物凄くいい笑顔を見せていた敦子ちゃん。君の花はまだまだこれから咲くんだと思いながら全員がサイリュームケチャで同じ気持ちになっていたと思います。

こんなに感じるのは、好きな証拠ですからね。前田敦子を応援しますよ、私はヽ(^。^)丿