黎明の風/Passion愛の旅

2008年02月10日宝塚大劇場で観劇

全然期待していなかった分、面白いものを見たという感動だった。
この公演、相手役のウメが怪我で全休演していて、芝居はたっちんが、ショーはまちゃみが代役をすることになった。ウメファンには申し訳ないが、代役公演は見逃すと二度とないので、連休を利用して観劇したというところ。ちなみに理事出演・主演作品です。

白洲次郎の生き様を、生き様好きな石田先生が描いてしまった作品だけど、石田作品にありがちな無駄なエロがなくて、見やすかったのと、白洲次郎は中高年(もちろん私より上の年代)の特に男性にはつかみになるようで、後ろで見ていた男性が「白洲次郎は知っているから面白かった」と話していたのは非常に興味深かった。理事がいたから、トップの谷岡さん胸借りて(ある意味客入りの心配もしなくて?)できる安心感はあったのかも。

代役のたっちんは、確かにうまくて歌も完璧。ただ、うまくても理事とのバランスの点から言えばウメの若い割にはどっかの茶屋の女将さんが出来そうなエロスに軍配かも。まぁそれでもたっちんはかなりこの代役で株を上げたことは間違いない。
反対にたっちんが本来はいるべき役は絶対たっちんで見たかった。代役の彼女には悪いが、間が悪くて流れをぶちぶち切っていた気がする。

ショーは、これまた酒井先生大復活、ここ何年かの奇跡と言ってもいい。特に宙組に思い入れがない私でももう何回か見たいかもと思わせる作品だった。理事が確かに出ていることで、谷岡さんファンの皆さんがきーきーなるかな?と最初は考えていたが、いい塩梅で、まさに中和する梅状態になっていたような気がする。
まちゃみは、せっかくいい場面をもらっているのに、いかんせん押しが弱すぎる!まちゃみの代役に入ったえつこの異常に強い(強すぎるというか)押しを見習わないと完全に存在感が薄くなってしまうのではないか。
そして密かにファンなみっちゃん、あなたはやっぱり技術で締めますね。

東京では引き続きウメの休演が決まってしまった。本当に残念だがまだ若いので、ちゃんと直して舞台に復活してほしい。