アイドルの仕事

まずは今回地震で亡くなられた皆様に、心からのお悔やみを申し上げます。
そして被災され、今も不自由な生活を送られている皆様に、とにかく安全第一でとお祈り申し上げます。
横浜にいますが、物流が止まったことを肌で感じ、この被害に遭われた方のために自分は何をすることができるのか、考えています。

AKB48のメンバーは日本にいた方、海外でロケ中の方といましたが、海外チームも徐々に帰国しているようです。
彼女達にも家族はいて、遠い国から安否を確認することが難しく、不安だっただろうと思います。
それでも、ブログやツイッターでファンに対しての心配を口にする姿勢には、本当に感心してしまいます。

例えば事務所で働く人は、会社でデスクワークや営業をすることが仕事
工場で働く人は、工場で物を作ったりすることが仕事
歌手は歌を歌うことが仕事
ダンサーは踊りを踊ることが仕事

結局、みんなが自分の仕事をすることで経済活動が回っているんですよね。
例えば全く被災していない地域の方が、被災している人たちの事を考えて、外食をするのをやめよう、としたら、外食産業はどうなるのだろう・・・とか。
普通のことができる人たちは、普通のことをして、でも節電とか募金とか普通のことをしていても協力できることは、どんどん進んで協力するというのが、できることの一番じゃないかなと思います。

AKB関係のツイッターとかmixiの書き込みを見ていると、この時期にコンサートするのは非常識、というコメントも見るのですが、もし、コンサート自体を中止してしまったら、コンサートの運営に関わる人たちの経済活動が止まってしまう、ということも言えるのではありませんか。
被災地が復興するまで、歌舞音曲は全て中止したら、復興のスピードが速まるということが言えるのでしょうか。
仮に、メンバーがブログなりで「コンサートをすることで応援をするしかない、できない」というコメントがあったとしたら、私はそれはアイドルとして彼女たちの仕事をするという意識の現れだと思います。
むしろ、コンサートをどうするかとかCDの売り上げを一部寄付する、というのはメンバーの仕事ではなくて、運営側の考える仕事であり、メンバーの仕事ではないと思うんです。売り上げを社会貢献にどうつなげるのかは、プロデューサーの考える仕事だと思います。

だから、彼女達が彼女達の仕事を全うすることによって被災地を応援したいという気持ちを、否定することがないようにと、私は考えています。